パークのこと、いろいろ。
デジクルーシブパーク札幌大通り公園デビュー
Posted on 2024.10.07
2023年の11月。株式会社コトブキは株式会社フロウプラトウと共に、デジタルテクノロジーを活用したオリジナル遊具を開発し、札幌市建設局みどり推進部の協力の下、実証実験として札幌市大通公園にて期間限定で公開しました。これまでの遊具とは違い、遊具自体が動くことが特徴です。振動や光などを発生した遊具を、こども達が五感を駆使して遊ぶ。これまでにない新たな遊びのカタチを生み出す実験的な試みを行いました。国では「使われ活きる公園」の実現を目指し、デジタルテクノロジーの利活用などによる新たな時代における都市公園のあり方が検討されています。本取り組みは、これまでの公園の価値をアップデートすることにも繋がればという想いでスタートしたのです。
シャボン玉は一見シンプルな遊びに見えても、子ども達にとっては、何よりも楽しい、すごいパワーをもった遊びと言えるでしょう。これまでの遊具においては、子ども達の動線が遊具に向かい、そこには密が生まれていました。一方、シャボンタワーから吐き出されたシャボン玉は風に乗り、四方八方に飛んでいきます。子ども達もその風を感じシャボン玉を追いかけ、あちらこちらに拡がっていきます。子ども達の動線は外に拡がり、且つその動線はクロスし自由な線を描きます。シャボンタワーはこれまでの遊具が規定する遊びのエリアから子ども達を解き放ち、自由な拡がりのある遊びの空間を生み出してくれるのです。
これまで、遊具においてフロアが動くということはあり得ませんでした。ブルブルブロックはそのフロアが振動するのです!主人公である子どもが、「動く」フロアを障害物を乗り越え、進んで行くという仕掛けの遊具です。ただランダムに震えているのではなく、その動き方にインタラクティブ性や
ゲーム性を持たせています。例えば、ひとつのブロックに乗ると、別のあるブロックが振動する。つまり、自分が乗ることで、それに反応してあるブ
ロックが振動するといった、関係性と法則性を持ったインタラクティブ性が、この遊具によってゲーム性を体験できるゆえんなのです。
太陽の光を反射するミラーは、「意思を持って」可動します。陽の光が地面に投影されると、子ども達はそれを追いかけます。その際、ミラーに設置されたセンサーは子ども達の位置を検知し、子ども達に捕まらないように逃げていきます。光との「鬼ごっご」。日本では1,000年以上も前から行われていたとも云われており、また何かを追いかけたり、追いかけられたりという原初的行為は、人類発祥の時から連綿と続いているとも言えるでしょう。
Partnership
株式会社フロウプラトウについて
株式会社ライゾマティクスで培ってきた統合的なクリエイティブ力をベースに、コミュニケーションデザイン、ウェブデザイン、グラフィックデザイン、ブランディング、スペースエクスペリエンスデザイン、マネジメントなど、オンスクリーンからフィジカル空間まで横断するデザイン・実装力をベースに豊かな体験をつくり、持続可能な状態で社会に実装しています。