LAILとコトブキビジネス

コトブキは都市サインの先駆者として事業を展開してきました。街を新しくつくるとき、作り直すとき、歩きやすい街となるように情報を提供するサインを作ってきました。そして、何度でも訪れて、歩きたくなるような回遊性を生み出してきました。 コトブキはサインの意義をこう述べています。「人々の行動のよりどころとなる『情報』をかたちに。点と点を結び、移動効率を高めるサイン。まち歩きを楽しみ、移動の質を高めるサイン。人とまちをつぎ、まちづくりの重要な要素となるコトブキのサインづくりは、まちの魅力を提供できるような存在へと進化しています。」コトブキのこの取り組みは、さらに新たなステージにさしかかっています。それは、街の回遊性をもっと自由に、多様に展開できるようにすることです。そこで提案するのが、公共交通機関と徒歩による回遊に加え、新たな移動手段を提供することでした。「LAILを使うことで、行きたいところに効率よくいけること」。「LAILによって移動すること自体が楽しいこと」。その結果、移動の質を高めてくれるのです。「情報」を形にしたサインと、移動の質を高める「LAIL」。この二つを結びつけることで、それぞれがさらに高い機能を発揮できる。歩きたくなる街を作っていく。LAILは、コトブキが提供してきた価値を更に高める、新たな提案です。

点と点をつなぐサイン

オープンスペースには様々なものが存在します。道路、駅、公園、広場、商業施設、観光名所などなど。これらオープンスペースに存在するさまざまな要素を効率的、かつ楽しく繋ぐ役目を担ってきたのがサインでした。コトブキは「看板からサインへ」と、街の情報提供ツールをシステム化することで、人びとの「移動の効率」と「移動の質」を高めてきました。これからも、サインを情報を伝えるだけでなく、人の感性に訴え、人の行動を変えるほどの力を持つものに進化させていきたい。それが、コトブキの「看板からサインへ」への考え方なのです。

線と線を結ぶLAIL

情報が様々な形で得られるようになったことで以前に比べ、観光名所だけを巡るような「皆んなと同じ観光体験」は減りつつあります。小さいけれど美味しいお茶が飲める喫茶店、おもしろい雑貨雑誌を扱う書店、珍妙に見えるけれど熱狂的なファンがいる服屋など、街には小さくても楽しい場所が多くあります。観光名所だけでなくこれらのお店を訪問すること、もしくは偶然を通して発見することが「自分なりの観光体験」として価値を持つようになりました。これを実現するための答えの一つがLAILです。知らない街を訪れて歩き廻るのはワクワクするものです。海を眺めてゆっくりしたい。面白雑貨を物色したい、カフェで美味しいランチがしたい。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。人が歩くスピードの3倍から4倍のスピードで快適に移動できる。何かありそうな細い路地にも入っていける。サクッと店先に止めて中に入っていける。「あれも見たい、ここにも行きたい」の欲張りを叶えてくれるLAIL。そして、歩く人と同じ目線で街を移動できる楽しさ。これまでにない、新たなツーリズムを作る、それがLAILというプロダクトなのです。

LAILが拓く新たなモビリティーと観光